2024年11月20日、東京電機大学・東京千住キャンパスにて、中央技術研究所(※)と同大学
建築学科との共催で「建設技術フォーラム2024」が開催されました。
本フォーラムは、会員各社の技術者が一堂に会して、生産工程の改善等に関するノウハウや
技術情報の共有化を図るとともに、会員相互の研鑽と交流を深めるために開催しています。
投稿総数33事例(土木19、建築14)の中から、当日は選抜された全24事例の発表が
あり、坂田建設は以下の2事例で会長賞・優秀賞を受賞しました。
◆会長賞◆ 工夫した旧来技術と新技術を合わせて台船上からの既製杭沈設精度確保
運河上という不安定な施工環境の中、①杭ガイド架台を河床軟弱地盤で安定した構造とできるか、
②いかに杭の鉛直性や偏芯の監視管理を1方向(橋軸方向)から行うか、という2つの課題に対し、
旧来技術に加え新技術の杭打設管理システムも活用し高い精度で生産性良く施工できた事例です。
◆優秀賞◆ 場所打ち杭(アースドリル工法)の杭鉄筋設置精度の向上
『鉄筋かご建込』の施工フローでは杭鉄筋かご芯がケーシング芯となるよう施工するが、
ベントナイト液面下に沈み目視で確認できない「かご芯位置」の確認がポイントとなる。
解決策として、事前にかごの芯位置に釣り用の『浮き』を付けた水糸を結束し液面上に
目印を設け、ケーシング天端からケーシングの芯と合せた下振りを垂らすことで、
かご芯とケーシング芯とを合致させ大幅に精度を向上させることができた事例です。
(※)
建設産業における技術開発・技術改良の重要性から、一般社団法人日本建設業経営協会(日建経)の付属機関と
して昭和62年に設立。母体の日建経は、国内の中堅建設業者が結集し会員各社が自らの企業経営の改善に努める
ことで、企業資質の向上を図り、中堅建設業の存在意義とその役割を社会に訴求していくことを目的に設立され
た団体です。
一般社団法人日本建設業経営協会 中央技術研究所